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VDEC×CSO ランチセミナーが行われました(第1回:IR情報から会社の社会的価値の創造力を知る 10/28)

ランチセミナー

 東北大学バリューデザイン教育センターは、2025年10月~11月、キャリア・社会連携支援センターと共催し、キャリアデザインとバリューデザインについて、全4回にわたるランチミニセミナーを開催しました。

今回は、学生にとって身近な就職活動を題材に、企業が創り出す社会的価値や、バリューデザインの視点を伝えました。就職活動は選択肢が多く、情報の取り方ひとつで迷ってしまう場面も少なくありません。自己分析や情報収集の仕方がよくわからないという声もよく聞きます。

そんなお悩みを解消すべく企画された、今回のランチミニセミナー。センター長の森谷祐一が講師を務め、就職活動の実践的な視点に加え、企業と自分が生み出す価値の本質を見つめ直し、社会で価値をつくる存在=バリューデザイナーの視点を育てることを目指しました。

企業が行っている社会的価値の創造とは

セミナー会場は、マルチメディア研究教育棟1階のSLAラウンジ。お昼休みの時間を使い、和やかな雰囲気のもと開催されました。第1回はセミナー全体を通したテーマでもある「社会における価値創造」とは何か、ということと、会社の「社会的価値創造力」を見ていくためのIR情報の使い方について紹介しました。

まず森谷は、会社の捉え方そのものを見直すことを助言しました。多くの学生は「会社は働いて給料をもらう場所」というイメージを抱きがちですが、視点を変えて会社を「社会に価値を創造する組織」として見ることで、企業の見え方が大きく変わるといいます。この視点を持つことで、自分が持っているものと会社が持っているものを合致させ、どんな貢献ができるかを考えながら就職活動ができるようになるといいました。

では、会社の本当の姿や価値創造の力はどのように知ればよいのでしょうか。こうした情報を知るために、森谷はIR(Investor Relations)情報の活用を紹介しました。IR情報は本来、投資家向けに企業の経営状況や戦略を説明する資料ですが、就職活動においても会社を深く理解する上で非常に有効だといいます。「この情報を就職活動でも大いに活用できる情報です」と森谷は強調し、企業の理念や提供価値、活動成果を数字とともに把握する重要性を解説しました。

具体例として、ソニー株式会社の公開IR資料を参照しました。ソニーのIR資料には「テクノロジーの力で未来のエンタテイメントをクリエイターと共創する」というミッションや、「世界中の人に感動を提供し続ける」というビジョンが書かれています。IR情報からは、年間売上のうちゲーム部門が約40%を占め、日本国内よりも北米市場での収入が大きいことなど、数字を通じて会社の価値創造の規模や範囲を読み取ることができます。森谷は、このように具体的な数字を理解することで、ソニーがどれだけ多くの「ありがとう」を生み出しているかをイメージできると説明しました。また、就活の面接でIR情報に基づいた話ができれば、面接官に企業への理解の深さを伝えられるとも助言し、「明日からでも気になる企業のIR情報に触れてみてください」と話しました。

最後に森谷は、「今、社会は社会的価値創造ができる人材を求めている。価値創造ができるバリューデザイナーを目指してほしい」と呼びかけ、第1回を締めくくりました。