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VDEC×CSO ランチセミナーが行われました(第7回:アイディア×デザイン思考のはじめの一歩PartⅠ)(12/8)
デザイン思考って何?
今回の講師は、東北大学バリューデザイン教育センター センター長の森谷祐一です。森谷は、課題解決のための思考法であるデザイン思考のフレームワークについて解説しました。
デザイン思考とは、ある課題を解決するために、できるだけ多くのソリューションを得るための思考の枠組みです。
その特徴は、「観察→洞察→発想→試作・検証」という段階を行き来しながら、課題の本質に迫っていく点にあります。直線的ではなく、抽象化と具体化、分析と統合を行き来する循環的なプロセスにあります。
デザイン思考は主に以下の4つのステップで構成されています。
1. 観察 (Observation): 現状の課題や問題を理解するために、それをよく見ること。
2. 洞察 (Insight): 観察された事象の本質的な欲求を掴むこと。
3. アイデア創出 (Ideation): 洞察を基にアイデアを出すこと。
4. 試作・検証 (Prototype and Test): アイデアを形にし、試して検証すること。
今回は、成功の鍵となる最初の「観察」と「洞察」の重要性に焦点を当ててレクチャーが行われました。中でも「洞察」の重要性をよく示すのが「ドリルと穴」の教訓です。ホームセンターにドリルを買いに来るお客さんが本当に欲しいものは、高性能なドリルそのものではありません。彼らが求めているのは、家の中の壁などに開ける「決まった大きさの、きれいな穴」という結果です。
重要なのは、製品の機能(ドリル)ではなく、お客さんがしたいこと、片付けたいこと(穴を開けたいという課題)にどれだけ応えるかです。
ビジネスモデルは、企業側(売上と費用)と顧客側(お金と価値)のバランスが取れることで成立し、顧客が支払うのは「価値」に対してです。市場で「売れる」と思って開発した商品が受け入れられないといった課題を解決するためには、デザイン思考の考え方に基づいて観察・洞察を行うことが大切だと森谷は解説しました。
森谷は「デザイン思考の最初の一歩を身につけるために、ぜひ明日から周りの人々や自分自身の行動をじっくりと観察することを実践してみてほしい」と語りました。他者の行動を見て「困っていること」を探したり、自分自身が普段の生活の中で「イラッとしたこと」があれば、それをメモし、なぜそう感じたのかを内省することが、新しい商品やサービスを生み出すアイデアにつながります。


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