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VDEC×CSO ランチセミナーが行われました(第8回:アイディア×デザイン思考のはじめの一歩PartⅡ)(12/11)
拡散思考と収束思考
第8回の講師は、前回に引き続き、センター長の森谷祐一が務めました。今回は、デザイン思考のフレームワークの後半にあたる「アイデア創出(Ideation)」と「試作・検証(Prototype and Test)」に焦点を当てました。前回までに行った観察と洞察を、どのように具体的な解決策へとつなげていくのかが、今回のテーマです。
森谷はまず、洞察をそのまま解決策にするのではなく、「How Might We…?(どうすれば〜できるだろうか?)」という問いに変換することが重要だと説明しました。この問いを立てることで、課題を一つの答えに固定せず、複数の可能性として捉え直すことができ、アイデア創出の出発点となります。

次に森谷は、自由にアイデアを出す「拡散思考」について解説しました。この段階ではとにかく「質より量」を重視し、思いついたアイデアをすべて出すことが求められます。しかし森谷は、この拡散思考こそが多くの日本人にとって苦手な部分だと指摘しました。途中でアイデアの実現性について考えてしまい、発想を狭めてしまう傾向があるためです。そこで森谷は、スマートフォンの使用方法を例に考え方の例を説明しました。あえて固定観念から外れ、スマホを「おもりに使う」、「襲われた時に武器として使えるかも」など、まったく違う発想を否定しないことが重要であると強調しました。
十分にアイデアを出した後は、「収束思考」に移り、採用するアイデアを選びます。この段階では議論を行いながら、どのアイデアが顧客の困り事を解決するかを軸に検討します。本当に顧客の困りごとに応えているのかを念頭に置きながら似たアイデアをまとめて整理し、「誰に」「どんな価値を」「どう届けるか」を文章で説明できるか確認することが、無駄な開発を防ぐポイントだと森谷は述べました。
最後に森谷は、デザイン思考のポイントのまとめとして、四つのステップである「観察」「洞察」「アイデア創出」「試作と検証」のサイクルを高速で繰り返すことの重要性を強調しました。完璧さにこだわるのではなく、スピードを重視してサイクルを回すことで、より顧客のニーズに合った価値を生み出すことができます。この考え方は世界的にも標準的な手法であり、現代のビジネスで知っておくべき基本の思考法だと森谷は述べました。
まとめ
2025年12月に開催した全4回のランチミニセミナーでは、自己分析(キャリアの棚卸し)を通じた将来設計の考え方、マネーリテラシー(積立・複利・リスクとの向き合い方)、そしてデザイン思考に基づく課題解決のプロセスなど、学生たちが将来社会に出た後も活用できる“実践的な思考法や課題解決の場面で利用できる思考方法をお伝えしました。
バリューデザイン教育センターでは、キャリア・社会連携支援センターとの共創のもと、学生一人ひとりが社会の課題を自分ごととして捉え、価値を生み出しながら社会の課題を解決できるために必要なスキルを育みながら、自らのバリューデザイン力をもとに、主体的にキャリアを設計していけるよう、今後も多様な学びの機会を提供してまいります。

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